![]() | 吉原手引草 (2007/03) 松井今朝子 商品詳細を見る |
これは!いい!
すごく良かった!
まず言葉遣いが良すぎる。
松井今朝子さんは歌舞伎も専門にやっているだけに
造詣の深さが違う。このために花魁を勉強したのとは全く違うと言える程
江戸の文化、そして吉原の花魁がすっと深く入ってくる。
言葉遣いも逸品。
そして物語の構成も話もいい。
吉原に住む住人によって語られる物語。
町人や花魁を囲むものたち。
そしてその話口から昔なにか事件があったらしいことが少しずつわかる。
最終的にはミステリとして読むのもアリ。
生き様を感じるのもアリ。
ラストもよかったな〜
あの花魁の、その顔を見てみたいと思った。
本懐を遂げたんですね。
ただ興ざめなのが本についてた帯の言葉。
これだけで事件があってミステリとわかってしまう。
どんな事件だったのかもわかっちゃう。
そうじゃなくて話口から
どうやら事件があったらしい。
ってことを読み取ってだんだんとわかっていくのが面白いのに、
そのまま読み進めるとだんだんそれがわかっていくから面白いのに。
本の構成とか中身が帯で大体わかっちゃう。
ほんとに勿体無いっていうか腹が立つ程(笑)
そしてもう1つ思ったのが、
正直言って、他の直木賞受賞作品と並べてほしくないということ。
ブログにもここ近年の作品を読んだ感想を書いたけど、
他作品はどうも新人くさい。
それに比べてこの完成度!
こういう作品に賞を当ててほしいと思う。
にしてもなんて江戸ってこんなに粋なんだろう。
ほんとうにしゃれっけたっぷりで、言葉の1つ1つが粋だ。
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